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監修: 名古屋大学大学院医学系研究科 病態内科学講座 腎臓内科学 教授 丸山 彰一 先生
    名古屋大学医学部附属病院 腎臓内科 講師 加藤 規利 先生
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用語集(五十音順)

用語集(五十音順)

血漿輸注

血液を補う輸血と同じく、新しい血漿を点滴注射によって補う治療法です。

血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)

全身の細い血管が血栓で塞がれてしまい、血小板減少、溶血性貧血、腎機能障害などの症状が現れます。非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)とよく似た病気ですが、血液中にあるADAMTS13という酵素の活性が著しく減少している場合にTTPと診断されます。

ステロイド

免疫反応や炎症反応を抑える薬。さまざまな病気の治療に使われますが、注意が必要な副作用も多いため、医師の指示に従った正しい服用や対処が不可欠です。

二次性血栓性微小血管症(二次性TMA)

血栓性微小血管症(TMA)の中で非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、溶血性尿毒症症候群(HUS)以外のものが二次性TMAです。二次性TMAは、代謝異常症、感染症、薬剤性、自己免疫性疾患、妊産婦に現れるHELLP症候群、移植などが原因となります。

末期腎不全

腎臓の機能が正常な状態の10%以下となってしまった状態で、こうした場合は透析や腎移植が必要となります。

免疫抑制薬

体内で過剰に起こっている異常な免疫反応や炎症反応を抑える薬のこと。移植手術の際の拒絶反応を抑えたり、免疫の働きに異常が生じることで起こる自己免疫疾患の関節リウマチや膠原病、炎症性の病気である気管支喘息などの治療に使われます。

溶血

赤血球が寿命を迎える前に、何らかの原因により破壊されること。例えば、非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)で生じる溶血とは、全身の細い血管に形成された多数の血栓に赤血球がぶつかって破壊されることを指します。これによって息切れやふらつきなどの症状が現れます。

溶血性尿毒症症候群(HUS)

血栓性微小血管症(TMA)が引き起こされ、溶血性貧血、血小板減少、急性腎障害などが現れる病気です。症状は非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)と似ていますが、aHUSがおもに補体制御異常によって起こるのに対し、HUSは腸管出血性大腸菌O157など、病原性大腸菌への感染で生じる食中毒が原因となって起こります。