監修:
東京大学大学院医学系研究科 腎臓・内分泌内科 教授 南学 正臣 先生
東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科 講師 加藤 秀樹 先生

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)について知る

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)は、とてもまれな遺伝性の病気で、治療が難しく、場合によっては生命をおびやかす可能性のある病気です。

もし、あなたやご家族がaHUSと診断されたら、とまどいや不安、失望感を抱くかもしれません。
aHUSは生命をおびやかす可能性のある病気ですが、適切な治療を継続すれば病気をコントロールすることができます。
そのため、患者さん自身が病気についてきちんと理解し、医師とよく話し合って治療を継続していくことが大切です。
aHUSという病気を十分に理解することで、より適切に病気をコントロールできるようになります1

aHUSとは:

  • aHUSは、体に備わる防御システムの一つである補体系の遺伝的な異常によって起こる病気です。
  • aHUSの症状は、他の病気でみられる症状とよく似ているため、正確な診断が重要となります2。できるだけ早く、症状が似ている他の病気とaHUSを見分ける(鑑別診断)ことが非常に大切です3,4
  • aHUSの治療として、1980年代から長らく血漿交換血漿輸注といった血漿療法が中心に行われてきており、その効果としては、異常な補体関連蛋白や、抗H因子抗体を除去し、正常補体関連蛋白を補充することにあります5
補体制御異常などさまざまな病因により血栓性微小血管症(TMA)が引き起こされ、溶血性貧血、血小板減少、急性腎障害などの症状が現れます。 「変則的」、「定型でないもの」という意味。 免疫システムの一つであり、血中に存在します。健康な体では「補体」は細菌などの外敵の侵入に備えている状態になっており、「補体制御因子」によって上手くコントロールされています。 体内に侵入した細菌などの外敵を攻撃して感染症などから体を守る免疫システムです。 血液を特別な機械に通して血漿のみを取り除き、新しい血漿と入れ替える治療法です。 血液は、赤血球などの血球成分と、血漿と呼ばれる液体成分で構成されています。血漿療法は、 病気の原因となるものが血漿に含まれているときに行われる治療法で、血漿交換や血漿輸注などがあります。 新しい血漿を輸血のように点滴注射する治療法です。

aHUSに関する詳しい説明は、以下をご覧ください。

  • aHUSとはどのような病気ですか?
    aHUSは、補体の活性化が制御できなくなることで起こる病気で、大人と子どもの両方で発症します6,7
  • aHUSはどのようにして起こるのですか?
    aHUSは、遺伝子の変異などで起こる病気です。
  • 遺伝物質の不可逆的な変化を指します。
  • aHUSではどのような症状がみられますか?
    aHUSの症状には、意識障害、下痢、吐き気、嘔吐、息切れ、疲労感、心臓関連の症状、腎臓の症状などがあります1-4,6
  • aHUSの治療法は?
    従来、aHUSの治療として、血漿交換や血漿輸注といった血漿療法が行われてきましたが、近年、aHUSの根本的な原因が徐々に明らかになるにつれ、より効果的で安全な治療法が見つかってきています。
  • aHUSについて医師に相談する
    aHUSの治療では、病気をコントロールするため、治療を継続することが重要です。もし、少しでも不安なことや困ったことがある場合は、迷わず医師に相談してみましょう。

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