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監修: 名古屋大学大学院医学系研究科 病態内科学講座 腎臓内科学 教授 丸山 彰一 先生
    名古屋大学医学部附属病院 腎臓内科 講師 加藤 規利 先生
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どんな治療法があるの?

いくつかの治療法があります

いまのところ、非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)を完全に治す方法は見つかっていません。
しかし、適切な治療を早期から始め、それを継続することで、この病気のコントロールが期待できます。

例えば、従来からある血漿交換や血漿輸注といった血漿療法、免疫抑制薬*ステロイド*、それにモノクローナル抗体と呼ばれる抗体医薬品による治療法があります1

*一部の患者さんでは治療に使われた報告がありますが、aHUSのためのお薬としては認められていません。

そのため、現時点で選択できるいくつかの治療法の中から、担当医師がそれぞれの患者さんにもっとも適した方法を選んで治療を進めていきます。

治療に対するアドバイス

治療はもちろん、自分自身で症状をチェックすることも大事です。
体調の変化を感じたときには、その詳しい内容と日時をメモしておきましょう。つぎの通院のときに担当医師や看護師さんと情報を共有できるので、さらによい治療につなげることができます。

また、治療を続けずにやめてしまうと、この病気はふたたび進行し始める可能性があるため、担当医師をはじめとする医療スタッフと一緒になってさまざまな症状や重い合併症を防ぐための対策を考え、行動することが重要となります。

つまり、治療を進めていくには、自らが積極的に関わることも大切なのです。

点線の用語については、マウスオーバーで説明が表示されます。
  1. 非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)診療ガイド. 日腎会誌. ;58(2):62-75. [利益相反:本論文の著者にアレクシオンファーマ合同会社より講演料、奨学寄付金を受領している者が含まれる。]