- 監修:名古屋大学大学院医学系研究科 病態内科学講座
腎臓内科学 教授 丸山 彰一 先生 - 名古屋大学医学部附属病院 腎臓内科
講師 加藤 規利 先生
aHUSの患者数は?
海外におけるaHUS患者数1)
正確な発症数は不明ですが、海外からの報告では、aHUSは毎年成人100万人あたり2人、小児では100万人あたり3.3人発症すると報告されており2)、18歳未満の発症が約40%とされています3,4)。なお、英国の前向き研究では、約1年間の観察で人口100万人あたり0.4人の発症との報告もあります5)。近年、本邦においても様々な遺伝子異常によるaHUSが報告されていますが、全国での発症数、原因遺伝子の頻度、予後に関しては不明です。本邦では2015年度現在で100~200例前後がaHUSと診断されていると推定されています。
1)
非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)診療ガイド2015. 日腎会誌.2016;58(2):62-75.[利益相反:本論文の著者にアレクシオンファーマ合同会社より講演料、奨学寄付金を受領している者が含まれる。]
2)
Mele C, Remuzzi G, Noris M. Semin Immunopathol, 2014;36:399-420.
3)
Campistol JM, et al. Nefrologia, 2013;33:27-45. [利益相反:本論文の著者にAlexion Pharmaceuticals, Inc.より講演料、顧問料を受領している者が含まれる。]
4)
Fremeaux-Bacchi V, et al. Clin J Am Soc Nephrol, 2013;8(4):554-562. [利益相反:本論文の著者にAlexion Pharmaceuticals, Inc.より講演料を受領している者、Alexion Pharmaceuticals, Inc.の諮問委員会のメンバーが含まれる。]
5)
Sheerin NS, et al. QJM, 2016;109(1):27-33.